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材質について

材質について

【木曽桧】

木曽桧は長野県と岐阜県境をまたぐ「木曽山系」から産出される天然木。現在、国有林として年間の伐採量が国に管理され、産出量減少のため希少な木材の一つとなっています。

寒さが厳しいこの地の桧は、一般的な桧と比べて成長するまでに何倍もの時間を要します。そのため、密に目の詰まった美しい年輪が特徴的。

伊勢神宮の建て替えにも使われる木曽桧は、神棚用の素材として最も相応しい存在。現在では特に高級な製品に使われています。

【桧】

植林されて育った、樹齢30~60年で産出される桧。木造家屋などに一般的に使用される木材。国有林で育つ木曽桧と分けて「民材」や「地桧」と呼ばれます。

桧材の中でも「東濃桧」は、裏木曽と呼ばれる岐阜県東濃地域で産出され、木曽桧に次ぐ良質な材として扱われています。真円に育ち、節が小さく、油分が多くてツヤが良い、など神棚の素材に適した要素を多く含む白木材 です。

【欅(けやき)】

欅は重く、硬く、木目が荒々しく重厚。赤みがかかった色目、独特な香りが特徴です。強度、耐久性があり、狂いの少ない木材として神社仏閣に用いられています。

神棚に使われる場合は高級品として取り扱われ、柾目と板目のメリハリが印象的な外観。神棚の他、家具や仏壇でも見かけることができます。

【タモ】

タモは欅材に似せた風合いに仕上げるため、褐色の塗料で着色した後、神棚用として用いられます。経年の変色や汚れが目立ちにくく、欅材より安価に入手できます。

落ち着いた色調と、きく湾曲する木目は美しく、家具やインテリアになじみやすい独特な雰囲気があります。

【ヒバ】

ヒバは防腐、防虫性に優れ、良質な材は神社仏閣の土台や柱、高級家具の材料として用いられます。木目が目立たず、色目は均一でうっすらと淡い黄色。

出来上がった製品は独特な香りが立ち、上品で落ち着いた仕上がりとなります。細かな加工をしやすい材木のため、箱宮などの作りが複雑な製品によく使用されます。

【スプルース】

スプルースは桧に似た木目や色つやがあります。色を比較すると、桧はわずかに黄色味があり、スプルースは若干白味が強くなっています。香りも桧とは異なり、ツンとする香りはありません。

桧と同じく経年で茶褐色へ変色します。木目の細かい場所は神棚の細かな部材に使われ、木目の粗い場所は比較的安価な棚板にも使われています。